育児中、テレビやYouTubeに頼りたくなる場面ってありますよね。
料理中や疲れているときなど、「ちょっと見ててくれるだけで助かる…」と思ったことが、私にも何度もあります。
でも一方で、「動画に依存してしまわないか心配」と不安になることも。
この記事では、わたしの体験にもとづき、動画なし育児を目指す理由、うまいくいった工夫・失敗談をくわしく紹介します。
※この記事は、わが家の育児体験をもとに書いています。メディアとの付き合い方はご家庭やお子さんの性格によっても異なるため、それぞれに合った方法を見つける参考になればうれしいです。
3歳児ママが実践!テレビ・YouTubeなし育児の5つの工夫
テレビ・youtubeを(なるべく)見せない「動画なし育児」を実践しているわたしが、
さっそくわが家で実践して効果があった5つの方法をご紹介します。
どれもすぐできる方法なので、今日からぜひ試してみてくださいね!
- キッチンに小さなワクワクを|子ども専用の引き出しをつくる
- 野菜の切れ端が知育おもちゃに!料理中にできる即席あそび
- “やってみたい!”を育てる|3歳児にもできるカンタンお手伝い
- 料理中だけの“特別おもちゃ”で集中力をキープ!
- まずは3分だけいっしょに遊ぶ|安心感が切り替えのカギに
キッチンに小さなワクワクを|子ども専用の引き出しをつくる
キッチンで料理をしていると、かならず子どもってついてきますよね。
息子が1歳のときはゲートでブロックしていましたが、その外で泣き叫ばれて、落ち着いて料理ができませんでした。
でもキッチンにいられると、棚という棚を開けられてしまい、それこそ料理どころではありません。
そんなときは思いきって、キッチンに「こども専用の引き出し」をつくるのがおすすめ。
わが家では、キッチンの入り口に一番近い一番下の引き出しを「子ども専用の引き出し」にして、それ以外の引き出しはすべてチャイルドロックをして開けられないようにしました。
子ども専用引き出しの中には、
- いまは使っていない古いタッパー
- 組み立てるタイプのおけ
- ふきんを干すためのスタンド
など、遊びやすいものや、少しめずらしい形のキッチン用品を入れています。
おけやスタンドなどの「おもちゃとは違う、ちょっと変わったかたち」が子どもにはとても楽しいようで、夢中になって遊んでくれます。
ふしぎな形のものって、遊びの幅もぐんと広がるんですよね。
タッパーは、むかし作りおきをしていたころに100円ショップで買ったもの。
今は作りおきもしていないし、タッパーも古くなっているので、こどものおもちゃとして自由につかわせています。
タッパーなら、どんなふうに遊んでもけがをする心配がなく、安心です。
1歳のころは、タッパーをお風呂にしてぬいぐるみを入浴させたり、電車に見立てて遊んだりしていました。
2、3歳になると大きいタッパーの中に小さいタッパーを収納しようとしたり、ずらりと並べておままごとに使ったりしています。
この引き出しはこども専用なので、片付けるときもなにも考えずタッパーをぽいぽいと中に放り込むだけなので片付けもラクですよ。
ポイントは、「キッチンのもので遊んでいる」という“とくべつ感”を大事にすること。
遊び終わったら、すぐに引き出しにもどすようにしています。
出しっぱなしにしていたり、日ごろからよく遊んでいると、その“とくべつ感”がうすれてしまいます。
そうなると、料理中に遊んでいてほしいタイミングでも、あまり遊んでくれなくなることがあるんです。
野菜の切れ端が知育おもちゃに!料理中にできる即席あそび
キャベツを1〜2まいや、にんじんを細切りにしたものなど、料理中に出た食材で遊ばせることもよくあります。
万が一、口に入ってしまっても安心ですし、おままごとあそびにもぴったり。
子どもも「ほんものの食材」で遊べるのがうれしいようです。
1〜2歳のころは、切れはしの野菜でおままごとをして、ぬいぐるみたちにお料理をふるまっていました。
3歳になると、野菜そのもののおいしさに気づいたようで、遊ぶ前にそのままぼりぼり食べていることもしばしば。
息子のお気に入りはスティック状に切ったにんじん&きゅうりです。
シャキシャキした食感がたのしいようで、料理している横で一心ふらんにかじっていることもあります。
その姿を見ると、「このあと作る料理、いらないのでは…?」と思ってしまうこともあります。(笑)
そのまま食べたほうが、よけいな味つけもなくて、栄養もしっかりとれますからね。
“やってみたい!”を育てる|3歳児にもできるカンタンお手伝い
わたしの心と時間に余裕があるとき限定ですが、こどもにお手伝いをしてもらうこともあります。
いままでお願いしたことがあるのは、
- キャベツをむいて、ちぎる
- 玉ねぎの皮をむく
- ミニトマトのへたをとる
- 子ども用ナイフできゅうりを切る
- 生たまごをわる
- ゆでたまごをつぶして、マヨネーズとまぜてタルタルソースをつくる
などなど。
「お手伝いしたごはんはよく食べてくれる」って、ほんとうなんですよね。
息子はこの方法で、食べず嫌いだったブロッコリーを克服しました!
それまでマヨネーズをつけても食べなかったのに、自分でつくったタルタルソースをつけて食べてみたらおいしかったようで、
今ではなにもつけずにぼりぼり食べるようになりました。
(※異論は認めます!わが家もこの方法で克服できたのは、ブロッコリーだけ。長ネギや小松菜は、どんなにがんばってお手伝いしても、ぜんっぜん食べません…。)
料理中だけの“特別おもちゃ”で集中力をキープ!
「特別なおもちゃって…料理するのは毎日のことなのに、毎回あたらしいおもちゃを用意できないよ」と思いますよね。
ここでは、お金をかけずに、子どもが夢中で遊んでくれるおもちゃを紹介します!
- 赤ちゃんのころの絵本
- 去年のカレンダー
- 折り紙5枚ずつ
- 大きめの画用紙
赤ちゃんのころの絵本を再利用!|ひらがなの練習にも◎
最近はもう読まなくなった赤ちゃんの頃の絵本を箱にいれておきます。
そして、「ママのお料理中だけ特別に、この中の絵本を読んでもいいよ」と箱ごとわたします。
息子は絵本を箱から出すのも、選ぶのも楽しんでいました!
1歳のころは、料理中のタイミングでしか出てこない「音のなる絵本」に夢中になっていました。
2歳のとき、息子はまだひらがなが読めませんでしたが、うっすら内容を覚えているのか、「ママ読んで!」ということはなく、1ページずつじっくり見ながらページをめくっていました。
ここで出してきた絵本は、「こどもちゃれんじ」で毎月送られてくる絵本が多かったです。
しかけ絵本になっているものもあって楽しんでいました。
3〜4歳になり少しずつひらがなが読めるようになってくると、いよいよ「赤ちゃん絵本」の出番!
赤ちゃん絵本なら、1ページにかいてあるひらがなが大きくて、文字数も少ないので、ひらがなを読む練習にぴったりです。
古カレンダーであそぼう|破る・丸める・ぬる!
去年のカレンダーを子どもが遊ぶ用にとっておくのはとってもおすすめ。
息子にとってカレンダーは、「1年間見ていたけど、書き込めるのは大人だけのもの」として、憧れもあるようです。
わたしてあげると、予定を書き込んだり写真をながめたりして夢中で遊びます。
数字が読めるようになってくる3歳ころから、より夢中で遊ぶようになりました。
「ちょっとだけ」がちょうどいい|折り紙は5枚ルールで集中アップ
折り紙は、2歳をすぎてハサミの練習をはじめたあたりから渡しはじめました。
5枚ずつと限定し、「今日は何色にする?」といって息子の好きな色を選ばせて、特別感を演出。
100均で購入した折り紙を、1日5枚ずつ使うので、コスパもいいです。
2歳のころは集中して、とにかく切りきざんでいました。
3歳をすぎてからは、折ったり切ったりして、動物や恐竜をつくったり、ひらがなの練習をはじめてからはお手紙を書いてくれることも!(きゅん)
一時期は看板づくりにはまって、家中看板だらけでした。
大胆に描ける!大きな画用紙でのびのびお絵描きタイム
大きめの画用紙は、のびのびお絵描きできるので、息子がだいすきな遊びです。
想像力も育ちます。
わが家では、包装紙や、ダンボールに緩衝材として入っていた大きめの紙をとっておいて、料理中にだします。
おすすめなのは、料理が終わったら、2〜3分だけ一緒に遊ぶこと。
「ママもあとで一緒に遊びたいから、たくさん楽しくお絵描きしておいてね〜!」
と声をかけておくと、お絵描きにもせいがでるようです。
海を書いたり、動物園を書いたり、大きな画用紙ならではの楽しみ方をしていました。
まずは3分だけいっしょに遊ぶ|安心感が切り替えのカギに
料理を始める前に、「ママと遊びたいよ〜!」とリクエストがあれば、はじめの3分だけ遊ぶようにしています。
ポイントは、「3分だけだよ」ではなく、
「3分たっぷりあそぼうー!」とポジティブな声かけをすること。
「遊んだら、ママはごはん作るね」と、あらかじめ流れを伝えておくのも大切です。
そして、タイマーを3分にセットして、ぴぴっと鳴ったら「ママはお料理するね」と自然にぬけるようにしています。
「ママと遊んだ!」という満足感もあるのか、そのあとはひとり遊びにスッと集中してくれることが多いです。
とくに、3歳をすぎてひとり遊びに集中できるようになってきてからは、3分だけでも満足感をもって切り替えられるようになりました。
(2歳ごろは、タイマーが鳴ると「もっとー!」と泣いてしまうこともありました。)
時間に余裕があるときは20分ほど遊ぶこともありますが、基本は3〜5分。
3〜5分なら、親にとっても無理なくできる時間なので、忙しい日々の中でも取り入れやすい習慣になっています。
テレビを減らした時間にぴったりなのが「絵本タイム」。
わが家で絵本好きになったきっかけや工夫を紹介しています。
なぜわが家は「テレビ・YouTubeなし育児」を選んだのか?
そもそもなぜ「動画なし育児」をしようと思ったのかその理由と、
とはいえ実際、完全に動画ゼロではないわが家なりの「動画との付き合い方」をご紹介します。
動画にたよることへの不安
子どもがまだ小さいころからテレビやYouTubeを見せていると、「動画に依存してしまうのでは?」と心配でした。
実際にX(旧Twitter)では、
「2歳むすめがYouTubeに依存していて、取り上げると泣き叫んで大変」
「毎日テレビをつけっぱなし。消すと癇癪をおこしてしまう…」
といったリアルな悩みの声もたくさん見かけます。
もちろん、動画を見せること自体は悪いことではないと思っています。
動画から得られるメリットもあるし、なにより親がラクできることが大切な場面もあると思うからです。
でもわたしの場合は、
「依存してしまうのでは?」
「動画の刺激に慣れると、ひとり遊びや外遊びをしなくなるのでは?」
と心配ごとがふえてしまって、
動画を見せることにストレスを感じるようになってしまいました。
そして、一度習慣になると、あとから制限するのが大変そうだな…と思いました。
それならいっそ、最初から“基本は見せない”という方針のほうが、わが家には合っているかもしれない。
そう思って、「動画なし育児」をゆるく取り入れてみることにしました。
まだ第一子で、心と時間に少し余裕があった時期でもあったので、「できる範囲でやってみよう」と気軽な気持ちで始めました。
“完全ゼロ”じゃなくていい|ゆるく続けるわが家の動画ルール
とはいえ、完全に動画の時間がゼロというわけではありません。
- 金曜日は「動画OKデー」で20分ほど見たり
- トイトレをがんばったときはごほうびに6分見せたり
と、そのときの状況に合わせて、必要なときは取り入れるようにしています。
幼稚園を1週間がんばってむかえた金曜日は、息子は疲れていてひとり遊びに集中できないことも多いです。
そんな時はまったり動画を見てもらうこともあります。
ただ、時間は20分程度。
というのも、息子はそれ以上見ていると疲れてくるのが逆に機嫌が悪くなってしまうのです。
適度に気分転換ができて楽しめる、20分程度を目安にしています。
見せる内容は、「こどもちゃれんじ」の教材動画など、学びがあるものを選ぶようにしています。
重要なのは、
「どうしても疲れて余裕がない日は、迷わず動画にたよる」
こと。
わたしは、「ママが笑顔でいられることが、いちばん大切」と考えているからです。
「動画なし育児」といっても、がんばりすぎない。
柔軟に、わが家のペースで続けていくことを大事にしています。
テレビの“終わり時”が分からなくてグズるとき、効果的だったのが「時っ感タイマー」。
わが家での活用例や、声かけのコツをくわしく紹介しています。
すべてがうまくいったわけじゃない|わが家の“失敗アイデア”も紹介
子どもがひとり遊びをできるようにするために、いろいろ工夫を試してきましたが、すべてがうまくいったわけではありません。
たとえば、先ほど紹介した「ママがそっといなくなる作戦」。
育児書などでよく見る方法で、「はじめに数分だけ一緒に遊んで、子どもが集中してきたタイミングで、ママはそっと抜けるといい」と言われていますよね。
でも、わが家ではこれがまったくうまくいきませんでした…!
わたしが離れるとすぐに「ママ〜!」と泣いて追いかけてきてしまい、むしろ不安にさせてしまったようで、集中どころではなくなってしまって。
それからは、「ママは〇分だけ遊んだらごはん作るね」と事前に伝えて、タイマーをセットしておく方法に変えました。
このほうが、子どもも心の準備ができるようで、ぐずりも少なくなり、遊びへの切り替えがスムーズにいくようになりました。
失敗してみてわかったのは、育児書の方法がすべての子どもに当てはまるわけじゃないということ。
その子に合った方法を、親子で試しながら見つけていくのが大事だな〜と実感しています。
今日からムリなく始められる「テレビ・YouTubeなし育児」まとめ
3歳児を育てるママが実践する「テレビ・YouTubeなし育児」の5つの工夫は次の通りです。
- キッチンに小さなワクワクを|子ども専用の引き出しをつくる
- 野菜の切れ端が知育おもちゃに!料理中にできる即席あそび
- “やってみたい!”を育てる|3歳児にもできるカンタンお手伝い
- 料理中だけの“特別おもちゃ”で集中力をキープ!
- まずは3分だけいっしょに遊ぶ|安心感が切り替えのカギに
テレビやYouTubeにたよらない育児は、正直むずかしいと感じる日もあります。
それでも、今回ご紹介した5つの工夫を取り入れることで、わが家では「自分で遊ぶ時間」が少しずつ増えてきました。
小さいころから動画にたよっていると、ただ画面を見ているだけで刺激を受けられるため、自分からひとり遊びをする機会が減ってしまうこともあります。
わが家も試行錯誤しながら動画なし育児を続けた結果、3歳ごろからはひとり遊びの時間がぐっと増えてきました。
今はたいへんでも、長い目で見ると、子ども自身の力で遊べるようになり、親にとってもずっとラクになると感じています。
とはいえ、子育てにおいていちばん大切なのは、「ママが笑顔でいること」。
疲れたときや余裕がないときは、動画にたよるのも悪くないですよ。
わたしたち、毎日とっても頑張ってますよね!
この記事は、「なるべく動画に頼らずに子育てをしたい」と考えているママ・パパにむけて、わが家で効果のあった方法をご紹介しました。
無理のない範囲で参考になさってみてくださいね。
フィギュアをつかって遊ぶ時間が増えると、自然と動画の出番が減っていきました。
わが家で大活躍中の恐竜フィギュアと、実際の遊び方・注意点をまとめています。
忙しいママ・パパへ、子育てがちょっとラクになる育児の工夫を紹介しています!
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