
年間3,650冊絵本を読み聞かせするうみママです。
我が家の3歳息子は恐竜がだいすき。
寝てもさめても「恐竜!恐竜!」で、先日ついに寝言でも「ステゴサウルスが…」と話していました。
そんな恐竜大好き息子が夢中になった「3歳児におすすめの恐竜絵本12選」をご紹介します。
3歳におすすめ恐竜絵本|モンテッソーリの基準でえらぶ5冊
モンテッソーリ教育では、ファンタジーではなく「現実的な内容の」絵本を推奨しています。
なぜなら、0〜6歳ころは、まだ現実の空想の区別がつきにくいからです。
そこで、まずは3歳におすすめの「現実的な」恐竜絵本を5冊ご紹介します。
きょうりゅうの おおきさって どれくらい?(作:大島 英太郎)
- 「このすべり台より大きいかな?」と、日常の中で恐竜を想像できるようになる
- 図鑑では伝わりにくい“恐竜の大きさ”が、3歳児にもわかりやすい!
- 文字が少なめなので、長い絵本は飽きてしまう子にもおすすめ
恐竜の大きさを、バスや公園のジャングルジムなどの身近なものとくらべる絵本です。
恐竜にはクジラくらい大きいものも、猫くらい小さいものもいます。
図鑑で「35m」といわれても、ピンとこないですよね。
「きょうりゅうの おおきさって どれくらい?」は、日常生活で目にするいろいろなものと恐竜をくらべているため、小さい子供でも恐竜の大きさをイメージしやすいです。
息子はこの本を読んでから恐竜をより身近に感じているようで、
「トリケラトプスはあのすべり台より大きいかな」
「ティラノサウルスが座ったらこのバスと同じくらいだね」
と、ふだんの生活のなかでも恐竜のいる世界を想像して、ますます恐竜のとりこになっています。
とりになったきょうりゅうのはなし(作:大島 英太郎)

- 「とりは恐竜だった⁉」という発見を、やさしい表現でわかりやすく学べる
- 恐竜の進化が学べるため、恐竜博士になりたい3歳さんにおすすめ
恐竜の進化についてやさしく学べる絵本です。
3歳の息子がいちばん好きな1冊で、「恐竜博士になりたい!」という気持ちがさらにふくらんだきっかけになりました。
この絵本では、「恐竜は絶滅した」と思われていますが、
実は鳥が恐竜の子孫であること、
そして、大きな恐竜がどうして“とり”のように小さくなって生きのこったのかなど、
子どもの「なんで?」にしっかり応えてくれます。
博物館のような知識がつまっていながらも、
ことばはやさしく、絵の雰囲気も落ちついていて、恐竜の世界に自然とひきこまれます。
恐竜をもっと深く知りたい!という子にぴったりの、進化がわかる絵本です。
トリケラトプスのなんでもないいちにち(著:竹下 文子 絵:鈴木 まもる)
- 戦いのない、草食恐竜トリケラトプスの穏やかな1日が描かれている
- 「物語」が好きな3歳児におすすめ
- パラサウロロフスやプテラノドンが登場する
- 「ティラノサウルスのはらぺこないちにち」と合わせて読むと楽しさ2倍
草食恐竜トリケラトプスの、平和でおだやかな日常を描いた絵本です。
朝起きてのんびり食事をし、森をめざして、夕暮れの草原で草をはむ。
「トリケラトプスのなんでもないいちにち」には、恐竜ときいてイメージするような「生死をかけたダイナミックなたたかい」はでてきません。
でもそれこそが、リアルな日常ですよね。
この本を読み終わるころにはみなさんも、「きょうもなんでもないいちにちでよかった」とおだやかに1日を終えるトリケラトプスのとりこになっているはずです。
著者は「ピンポン・バス」などのりものシリーズで有名な竹下文子さんと鈴木まもるさんの夫婦コンビです。
「トリケラトプスのなんでもないいちにち」という題名からして、心にぐっときます!
なんて愛くるしいのでしょうか。
太古の地球に、なんでもないいちにちを、「なにもないけど、それがいいんだ」と生きている大きな恐竜がいたのです。
それは忙しい時代を生きる小さい人間の心を、やさしく勇気づけてくれます。
読み終わったあと温かいきもちになり、「なんでもないいちにちを大切にしよう」と思わせてくれる絵本です。
「トリケラトプスのなんでもないいちにち」は、同時に発売された「ティラノサウルスのはらぺこないちにち」とあわせてよむのがオススメです。
じつは、この2冊はおなじ1日を別の恐竜目線で描いた絵本なんです。
同じ時代を生きている2種類の恐竜の、まったくちがう1日を、それぞれの目線でたのしめますよ。
ティラノサウルスのはらぺこないちにち(著:竹下 文子 絵:鈴木 まもる)

- 「物語」が好きな3歳児におすすめ
- パラサウロロフスやパキケファロサウルスが登場する
- 「トリケラトプスのなんでもないいちにち」と合わせて読むと楽しさ2倍
人気No.1の恐竜、ティラノサウルスのごはん探しのいちにちを描いた絵本です。
肉食恐竜のティラノサウルスは朝からおなかがぺこぺこ。
えものを探しますが、逃げられたり、大きすぎたり、強そうだったり…。
恐竜の王さまティラノサウルスにとっても、狩りはなかなか大変そうです。
ティラノサウルスのいつものイメージ「つよい、こわい、かっこいい!」とはちがって、ちょっと弱気で情けない姿がかわいらしく、つい応援したくなってしまいます。
「トリケラトプスのなんでもないいちにち」と同じように、さまざまな恐竜がでてくるのも見どころのひとつ。
図鑑とあわせて読むのがオススメです!
きょうりゅうずかん(成美堂出版)
恐竜好きにぜひおすすめしたいのが「きょうりゅうずかん」です。
大きすぎず厚すぎないため、博物館に行くときなど、おでかけにも持っていける便利なサイズ。
3〜6歳向けで、解説はかみくだいた表現でわかりやすく、ひらがなで書かれています。
恐竜の名前の横に肉食恐竜マーク(ティラノサウルス)と草食恐竜マーク(トリケラトプス)がついているため、まだひらがなが読めない息子でも、肉食か草食かだけは自身でわかるのがうれしいようです。
恐竜の絵本を読むときに「きょうりゅうずかん」で調べながら読むと、理解が深まり、「もっと知りたい!」がとまらなくなります。
いつの間にか親子で恐竜博士になっているかもしれませんよ!
【モンテッソーリの基準でえらぶ「現実的な」絵本とは?】
モンテッソーリ教育では、「現実的な内容」の絵本をえらびます。

いったいどういうこと?

ファンタジーではなく、現実にそくしている絵本、ということです。
たとえば、子供の絵本にはよく人間のように暮らしている動物がでてきますよね。
しかし、現実の世界では犬は話しませんし、クマはテーブルに座って食事をしません。
0〜6歳の幼い子供はまだこの世界に慣れている途中なので、現実とファンタジーの区別がつけられず混乱してしまうのです。

「絵本の犬は話すのに、どうして道をお散歩している犬は話さないの?」
と混乱してしまうんですね!

そのとおりです。
0〜6歳ころまでは、現実を知って、この世界に適応することが発達上とても大切です。
そのため、「現実的なテーマの絵本」をとおして、彼らの生きているこの世界をより知っていくことが子供の成長の助けになります。
とはいえ、息子はもう3歳なので、
「これはおはなしだよ、こうならたのしいな〜っていう空想のおはなし」
と前置きしたうえで、ファンタジーな内容の絵本もさいきんは少しずつ読むようになってきました!
3歳におすすめ恐竜絵本|ファンタジーで想像力がふくらむ4冊
ファンタジーな内容の絵本も、「これは空想のおはなし」と理解したうえで楽しむなら問題ありません。
現実ではありえないことがおこるのは、物語をよむ醍醐味でもありますよね。
想像力がぐんぐんふくらむ、3歳におすすめの恐竜絵本4冊をご紹介します。
きょうりゅうのかいかた(作:くさの だいすけ 絵:やぶうち まさゆき)
どうぶつ好きの兄妹に、お父さんが長さ10メートルのブロントザウルスをもらってくるおはなしです。
「恐竜を買う」こと自体はファンタジーなのですが、中身はとても現実的かつ具体的。
大きな恐竜「どん」の長さをはかって大きな家をたて、たくさんのエサをあつめます。
ウンチも大量で、処理するのにもひと苦労。
予防注射は必須ですし、具合が悪くなれば獣医さんをよびます。
発行日は1983年と歴史のある本ですが、その魅力は色あせず、今もなお親子で楽しめる絵本です。
息子とは、
「どうやって体を洗ってあげる?」
「どんなふうに一緒にあそぼうか?」
などと、恐竜との生活を想像しながら絵本を楽しみました。
としょかんのきょうりゅう(作:鈴木 まもる)
ファンタジーですが、恐竜の生態がわかる図鑑の要素もある絵本です。
図書館でみつけた恐竜の絵本をひらくと、そこは恐竜と動物のせかいだった!
恐竜と、現代に生きている動物の大きさをくらべるため、恐竜の大きさがイメージしやすいです。
ティラノサウルスについて、
「映画ではガオーッとほえてあばれてるけれど、
いつもはなるべくおなかがすかないように、むだにうごかず静かにしていたはず」
という説明が、とても印象にのこっています。
そのページに描かれた子供といっしょにおだやかな顔で眠るティラノサウルスと、異変をかんじて起きたときの迫力のある表情も。
図書館でみつけた本が恐竜の世界の入り口、というテーマが本好きの息子にはささるようで、何度も読み聞かせをしている一冊です。
きょうりゅううんどうかい(作:たしろ ちさと)
恐竜たちのたのしい運動会を描いた絵本です。
日本絵本賞受賞作家のたしろちさとさんならではのコラージュの手法で、恐竜たちのたのしげな様子がいきいきと描かれています。
それぞれの競技で、「パキケファロサウルスのかたい頭」や「アンキロサウルスのしっぽのこぶ」が役に立つなど、恐竜たちの特徴がいかされた内容です。
実況している「フクイベナートル」は、日本で発見された恐竜です。
愛嬌たっぷりのユニークなキャラクターで、読み聞かせするのもたのしいですよ。
「きょうりゅううんどうかい」を読んだあとは、恐竜のごっこ遊びがいっそう盛り上がります。
わんぱくだんのきょうりゅうたんけん(作:ゆきの ゆみこ 他)
わんぱくだんシリーズの、恐竜の絵本です。
いつもの仲良し3人「わんぱくだん」が、公園から恐竜の時代へタイムスリップしてしまうおはなしです。
みひらきのページもあり、恐竜たちのすむ壮大な世界に、わんぱくだんといっしょに迷い込んだ気持ちになりますよ。
息子のお気に入りは、子育てをする恐竜「マイアサウラ」がでてくる場面と、ステゴサウルスの背中に乗って移動するシーン。
恐竜のなかでとくにステゴサウルス好きな息子は、背中に乗っているのがとてもうらやましいようです。
さいごはお決まりの、「ゆめだったのかなぁ」(でもゆめじゃなかった!)と思わせるような終わりかた。
わんぱくだんシリーズならではの展開で、余韻まで楽しめますよ。
3歳におすすめ恐竜の絵本|仕掛けがたのしい3冊
3歳におすすめの恐竜絵本さいごの3冊は、仕掛けがたのしい絵本を紹介します。
とびだす まなべる きょうりゅう(作:サンドラ・ラブカリ 他)
色彩があざやかな飛び出す絵本です。
イラストがかわいいため、リアルな恐竜はすこし怖い子にもオススメです。
すべてのページで恐竜がとびだすので、どんどん読み進めたくなりますよ。
有名どころだけではなく、たくさんの恐竜が登場する図鑑なので、好奇心がますます刺激されます。
しかけのある図鑑は小さい子向けの本が多いですが、「とびだす まなべる きょうりゅう」はページごとの文章は4〜7行ほどで、3歳にちょうどいい情報量。
かんたんな言葉でわかりやすく説明されています。
恐竜の赤ちゃんが生まれるところから、恐竜の進化や化石の発掘まで学べます。
ひかりではっけん みえた!きょうりゅうのせかい(作:サラ・ハースト 他)

Q&Aですすむ知識絵本「ひかりではっけん」シリーズの恐竜絵本です。
ページをめくると、かたほうのページは真っ黒。
懐中電灯や携帯電話のライトでページのうしろから光をあてると、骨格が浮かびあがります。
博物館で見られるのは恐竜の「骨」なので、この絵本を読むと、「骨」からじっさいの恐竜がイメージしやすくなります。
情報量も多いため、恐竜好きの子にオススメです。
探検しているような気分で、たのしく学べますよ。

子供は「自分で答えを探す」のがだいすきですよね。
恐竜時代(作:ロバート・サブダ 他)
さいごに、大迫力の恐竜しかけ絵本を紹介します。
まるで冒険書のようなただずまいが子供心をくすぐる仕掛け絵本、「恐竜時代」です。
これは絵本なの?!と驚くくらい、恐竜がダイナミックに飛び出します。
まさに「飛び出す」絵本。
本をとじるとちゃんと本のなかに帰っていくのが、不思議な気すらします。
ポップアップの35体の恐竜と、50種類以上の最新の恐竜情報がもりこまれています。
色も美しく、小さいしかけもあり、すみずみまで丁寧につくられています。
大人も夢中になることまちがいなし。
プレゼントにもオススメです。
まとめ:3歳児におすすめしたい恐竜の絵本12選!

3歳児におすすめの恐竜絵本12選を紹介しました。
大きくて、つよくて、かっこいい恐竜に、いつの時代も子供たちは夢中になりますよね。
我が家の3歳と42歳男子たちも、恐竜がだいすき。
それぞれのお気に入りはステゴサウルスとトリケラトプスです。
3歳におすすめの恐竜絵本12選は、恐竜のいた時代にタイムスリップしたように楽しめる絵本をあつめました。
どれも読み終わることにはもっと恐竜のことを知りたくなって、ますます恐竜好きになっていくはずです。

ぜひ図鑑をそばにおいて楽しんでくださいね。
夢とロマンあふれる恐竜の世界を、親子でたんのうしましょう!
恐竜好きの子におすすめ!
シュライヒの恐竜フィギュアなら、遊びながら知育もできます。
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